リトルリーグでは、大人と同じ規格の硬式ボールを使用する反面、子供の身体への負担、危険の回避などが考慮されおり、一般的な野球とは違う特別なルールが敷かれている点があります。

グラウンドの大きさ

塁間は18.29m、外野フェンスまでの距離は60.95m以上となっており、広すぎる場合は60.95mの広さになるように外野にフェンスが設置されます。
プロ野球と同じように、グラウンドの内外がフェンスによって完全に分離されているというのが、硬式のリトルリーグ野球の大きな特徴のひとつです。

年齢に基づいた投球数と休息

リトルリーグでは選手の年齢と投球数によって休息しなければならない日数があります。2010年からは次の通りで、これまではトーナメントで1日85球を投げた12歳の投手が次に投手として登板するには2日間の休息と1試合の休息の両方が必要でしたが、その同じ投手は単に4日間の休息が必要なだけとなりました。
また、投球数が少ない場合に必要とされる休息日の日数も減少します。
▼リトル年齢投球制限 11-12歳 1日85球 9-10歳 1日75球 
▼リトル年齢14歳以下の投手。
・選手が1日に66球以上の投球をした場合、4日間の休息が必要。 
・選手が1日に51~65球の投球をした場合、3日間の休息が必要。
・選手が1日に36~50球の投球をした場合、2日間の休息が必要。
・選手が1日に21~35球の投球をした場合、1日間の休息が必要。 
・選手が1日に1~20球の投球をした場合、休息日は必要ない。  
▼注意 試合で41球以上の投球をした投手は、その日は捕手を務めてはならない。

離塁の制限

普通の野球の場合、走者が塁から離れるのは自由ですが、リトルリーグには制限があります。つまり投手が投球した球が打者にとどく前や打者が球を打つ前に走者は塁を離れてはいけないことになっています。これに違反し塁から早く離れて得点しても、その得点はみとめられません。もちろん走者はアウトになりませんが、もとの塁にもどらなくてはならないことがあります。

投手への制限

肩やひじの保護のため、投手は最大85球と投数が決まっています。

使用するボール

使うボールはリトルリーグ仕様および規格を満たしていなければならない。重さが141・7グラムから148・8グラムのもので、周囲が22・9センチから23・5センチ以内のものです。


使用するバット

試合で使用できるバットは、木製でも金属製でも構いません。長さは83.8センチ以下で直径は5.7センチ以下。特に金属バットでは2010年よりバット本体にBPF1.15が明記されたものでなければなりません。米国本部が承認している公認バットの最新情報は以下のURLで確認してください。

[非木製バット]
http://www.littleleague.org/Assets/forms_pubs/2011ApprovedNonWoodBatList.pdf

[コンポジットバット]
http://www.littleleague.org/learn/equipment/approvedcompbatssmall.htm 

使用するスパイク

金属、くさびの付いた靴は使えません。ゴム製くさびの付いた靴は使えます。 

ヘルメット

ヘルメットは両耳つきのものを1チーム最低7個用意しなければならない。打者、次打者、全走者及びコーチは、このヘルメットを着用すること。成人のベースコーチについては任意とする。 

プロテクター

男子プレーヤーは全員サポーターを着用すること。捕手(男子)は金属、ファイバーまたはプラスチック製のカップ型サポーターを着用するものとする。捕手は「襟つきの長い胸当て」「のど当て」「すね当て」「捕手用ヘルメット」を着用すること。捕手は練習中、投手のウォームアップ中及び試合中は「マスク」「のど当て」「捕手用ヘルメット」を着用すること。 

ユニフォーム

チームのプレーヤー全員は、同じ色、仕立て、スタイルの番号の付いたユニホームを着用する。公認のリトルリーグ・ワッペンはユニホームの左袖の上部に付けなければならない。

 監督、コーチは、通常のユニホーム及び金属スパイク靴を着用してはならないが、帽子、スラックス、シャツは着用しても差しつかえない。

使用できるミット又はグラブ

捕手は捕手用ミット(一塁手用ミットまたは野手用グラブとは違う)を使用しなければならない。手を保護できるものであれば形状、サイズ、重さの制限はない。

 一塁手は縦(先端から末端まで)が30・5センチ以下、横(親指のまたからグラブの外線まで)が20・3センチ以下のグラブまたはミットが使える。重さの制限はない。

 一塁手と捕手以外の各野手は縦が30・5センチ以下、横(親指からグラブの外縁まで)が19・4センチ以下のグラブを使用できる。重さに制限はない。

 投手のグラブは、縫目、紐、網を含めた全体が一色でなければならい。但し白色または灰色であってはならない。